ULとは
UL(Underwriters Laboratories:アメリカ保険協会安全試験所)は、人命と財産の安全性を評価する独立した非営利検査試験機関です。以下の特徴があります:
- 世界規模での現場検査員の配置
- 製造現場での安全基準適合確認
- 各地域の規制や法令に基づく安全基準の検証
歴史と概要
- 設立背景
- 1894年設立
- 現在アメリカ国内5地域に事務所を展開
- 当初は保険会社向けの安全性分析と評価が主な業務
- 発展過程
- 保険会社の支援のもと発展
- ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、サンフランシスコなどの主要都市で採用
- 「消費者製品安全法」の要件を満たす任意規格として確立
- 米連邦政府の強制承認事項ではなく、自主的な認証制度として運用
認証の重要性
- 産業界での位置づけ
- 高い信頼性評価
- 大手流通業者による納入要件としての採用
- 保険会社による損害保険評価の重要基準
- 市場での認知
- 消費者の製品選択基準として定着
- アメリカ市場への輸出における事実上の必須要件
- 製品の安全性を示す重要な指標
認証区分および対象製品
認証区分 | 内容 | 対象製品 |
LISTING | 消費者が市場で購入できる製品(完成品) | コード、テンプホルダー、コードセット、ヒューズなどの付属品 照明記期、TV、ラジオ、カセット、事務用機器、冷蔵庫、モニターなど |
RECOGNITION | 最終使用者が一般消費者ではなく、完成品を製造する工場だけで使われる品目 | トランスファー、インジェクション、プラスチック原料、印刷回路基板、ワイヤー、キャパシター、チュー ブ、ラベル、ワイヤリングハーネスなど |
CLASSIFICATION | 特殊な危険条件や性能または、別の規格などに基づいて認証を付与する制度 | 一部建築物および防火用製品が該当 |